即興流しとは?

伝承の曲に限定せず、また伝承上の技巧を捨て、無技巧に至る境地。
それは尺八という限られた音楽のための楽器を抜けて、「音」そのものの概念を拡大しようとの試み。
そのためには曲目を限定しない。有限化された曲にとらわれない。ありのままの自然の姿を表現する。

中国六朝時代の詩人・陶淵明が「無絃の琴」を座右において愛していたというのも暗示的(荘子・斉物編)